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かき混ぜてゆくと、段々と粘りが出てくる。手に取れるくらいになって、一つ一つまな板に掌で丸めて並べてゆく。20個くらい出来たかな?
お鍋の水もお湯に変わってきた、沸騰と言うものを目の前に丸めた団子を投入中。
授業でも教わった、沈んでいたのが浮いてくる、そうなればお湯から出して水を切る。あっと言う間に出来上がった!
あんこを付けて食べたかったけど、手にしたお札に断られたから、今日はきな粉を買って我慢する。お皿にきな粉をまぶしてその上に団子をのせる…
初めて自作の白玉団子。
あの味は忘れることは無いだろう、
団子を食べ終わった頃に陽も暮れてそろそろ年の離れた姉も帰ってくる。姉にも作っておいたから、あとで味見をしてもらおうー
独りの家庭科授業にベルが鳴る、片付けしてると姉が帰宅して食べて貰う。
不味いとは言わなかった、食べながら違う話をし出した。来週は親が帰ってくるけどそのまま学校へ一緒に行かなくてはいけなくなった。
また、転校らしい…
これで生涯5度目になる。
"また違う土地の学校で、友達何人出来るだろうか?"
姉が食べ残した白玉団子、残りの一つ食べながらそう思った。
おわり
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