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空に浮かぶ雲
儚くふる粉雪
一緒に吸ったタバコの煙
掴んだその手も互いに青白く冷たい私達は
失いたくが無いゆえに強く握ったはずだった…
白いものはどうしてこうも簡単に汚れうすれ消えてゆくのだろう
幼い頃からフワフワの雲に乗りたかった
舞い散る粉雪をそっと肩にのせていたかった
夜空で絡み合う互いのタバコの煙をずっと見ていたかった
あの雲にあの雪にあの煙になりたいと願った
どれだけ願っても汚れていく心や体では叶うはずもなく、どんどん綺麗なものや儚いものから遠ざかってく
一度汚れてしまったシミは、にじみ…広がり消えることなく刻まれてしまう
真っ白な肌をした真っ白な心を持つあなたの側にいる事で、まるで自分も真っ白になれると思ってた…やっと願いが叶うのだと…そんな気がしてた
側にいればいるほど、真っ白だったあなたは汚れてしまった
大事にしたかった真っ白な心でさえも…
病に倒れ青白くなる掌を見て
不安や恐怖の中で
やっと白くなれると
どこかホッとした
最後は骨と灰になり
ようやく願っていた白になれるのだと悟っても
それでも誰かの側で白い自分でいたかったのに
それはどれだけ願っても出来ないのだろうか…
それほどの過ちや汚れを浴びてきたのだ
どんなに洗っても周りまで汚してしまう存在でいたい訳じゃない
触れたいのに交わりたいのに守りたいのに
刻まれたものの重さを年月を感じる
見た目も発言や思想も全てが綺麗事になり
まやかしの白で他人に偽り他人を汚す
真っ直ぐなあなたの側で、自分もそうなりたかっただけだった
青白く冷たくなった私達はいくら強く握っても、もう元には戻れない…もうこれ以上、強く握ることも出来ない…
こんな汚れた自分を真っ白でキラキラしていたと言っていたあなたにもう一度、会いたい…
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