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完全パラレル設定、囲碁関係なし。 塔矢は19歳、此方は5歳離れた実妹。 父親は薬物中毒、母親は生活の為に娼婦となり毎夜喧嘩、暴力や暴言の中で幼少期を過ごす。塔矢にとってそんな生活の中で唯一の救いが年の離れた妹であり純粋無垢なその存在を守れるのは自分しか居ないとその心から理不尽な暴力、世間からの目に耐え早く大人になり妹と平和に暮らしたいと願っていた。 学校や隣人はそんな家庭環境を知ってか成績優秀で品行方正な塔矢を何とか親の手から離し全寮制の学校へ進学させたいと願うが塔矢自身が妹から離れる気がない事と両親も進学の金はない、奨学金を借りる位ならその分生活に回すと譲らず現状改善にはならず、せめてもと父が日中家にいる間隣人の老夫婦が妹を預かる形で彼女の安全を確保する。塔矢からすると暖かい老夫婦の元にいれば妹も安心だし人の温もりに触れさせてやれるとそんな淡い人として当然の権利を与えてるに過ぎないのだが矢張り彼自身も幼く何だかんだと妹の傍を離れられないでいる。 守るべき存在として父が彼女に手を上げようものなら何としても守り部屋に籠ったりと彼女に害がない様に務めるがある日父が老夫婦の家に押し掛け娘を誘拐したに等しいと脅し強制的に家に戻した事、同時に彼の母親が娼婦として近所で男と戯れてた事を見ていたクラスメートから母のみならず妹まで馬鹿にされ積み重なり幼かった塔矢の理性は崩壊。彼らが居るから自分も妹も幸せになれないと判断を付け暴行を繰り返す父の隙をついて椅子で撲殺してしまう。血塗れになった自身を見ても彼の中で罪悪感はまるで生まれず部屋で泣く妹をあやし母の帰りを待つ、酒に酔い倒れる様に帰宅した母を見て矢張り冷静に紐で絞殺を行った彼は妹と共に家から出ていこうとするも昼間に妹を強制的に奪われた老夫婦が彼らを心配し家に訪れてしまう。凄惨な現場の状態を見られ塔矢は彼等さえも自分等の障害になると判断し護身として持ってた刃物で老夫婦を刺殺、前もって老夫婦が呼んでいた警察により齢10にも見たぬ少年が一夜にして大人を4人も殺めたと大々的な事件となり彼はそのまま留置所に送られてしまう。 まず初めに彼の精神状態を見る為に重ねてカウンセリングが行われるが彼にとっての殺人は罪悪も快楽も見出せず只必要だったと余りに冷静に答え精神状態は測れぬまま、時間は過ぎその間に彼の意識を埋めるのは離れてしまった妹のみ。
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