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[追記] 塔矢が事件を起こしたのは8歳の頃。此方は当時3歳だった。 留置所に送られてからの生活は特になく只部屋に存在する事だけを強制させていた。その理由として彼が余りに多くの被害を出し移動の度そのリスクが上がるからに他ならず、4畳半にも満たぬ檻の中で机とベット、紙とペンのみ与えられている。彼の在住していた檻は部屋中が紙に溢れ何れも妹の名前が夥しい程記入されている。 渡された写真はベット回りに貼り付けられその異常性が伺える。 そんな彼の人間性を常に監視し把握する目的からカウンセリングだけは毎週行われていた。 又妹については元より戸籍が届けられてない存在であった事が塔矢逮捕後に明るみになり、先ずは戸籍を作成するも塔矢が繰り返し呼ぶ名に漢字を当て、振り仮名を記入し忘れた役員が勘違いから命(ミコト)を(メイ)と呼んだ事。彼女を施設から受け取った親も其れを疑わず受け入れた為何時の間にか名前が命(メイ)となってしまった。 当然其れは自分の妹の名前では無いので塔矢は認めておらず命(メイ)を命(ミコト)にした時妹は戻ってくると信じている。 妹の方も塔矢と生活し始めると当てられる恐怖と過去と変わらぬ生活環境に当てられ閉ざしていた過去を思い出す様になる、次第に彼が己を守っていてくれてた事を自覚しある種ストックホルム症候群に陥っていく。
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