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猫の皿
高校三年熊野葉子18才、人生薔薇色!
(彼氏が出来た!)
今隣で座ってるジャニーズ系彼・伊沢君を
チラ見るその他女子諸君、申し訳ない!
「ほら、葉子、俺のアイスも美味いよ」
って微笑む彼は私の”彼“なの。
「伊沢なあ、大丈夫かなあ、アレは
“極者“好きではないと思うけど」
同じ天王寺の塾友の仁子ちゃん、伊沢君が
私の告白に応じてくれたことに懐疑的。
夏休みになって京阪沿線に住む伊沢君と
鈴木君が入塾してきた。
ウチらのクラスは国立大学受験クラス、
伊沢くん達は隣の私立大学受験クラス。
「ウチらって容姿は13人並み、勉強は
5人並みの、男子が嫌いなタイプやで、
青少年でそんな“極み“好き・・・
おるかなあ」
っていう通りの私と仁子ちゃんやけど、
『お先に失礼』って感じで交際一ヶ月、
もうすぐドキドキなこともあるかな・・・
とか考えて期末試験どころやない!
もう国立でなくて伊沢くんと同じ私立で
いいと思ってる。ううん、そうする!
別に学校なんか私も親も拘ってない。
たまたま勉強出来たからしてるだけ。
出来るなら恋をして暮らしてるほうが
いいもん。
「毎日、洋服ばかり買ってきて・・・
贅沢したらあきませんよ(ダメですよ)」
お母さんに注意されるけど、
ここで頑張らんとどうすんねん?!
“王子様“に逃げられたら
どうしてくれんねん?!
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