物語の世界

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私は昔から本が好きな子供だった。 《物語の世界》の主人公は、明確な夢があって、 自分の進むべき道を迷わず進んで行く。 失敗さえ糧にして、着実に成長し、 そこには無駄な事なんて何一つ無い。 そう思っていたからだ。 私のこれまでの人生には、 迷い、寄り道し、退屈な日や無駄と思えるような事も沢山あった。 しかし、それらを記した「史子の物語」には 私の思う《物語の世界》が広がっている。 《物語の世界》にも記されていない世界があるのかと思うと、 より一層本が好きになれた。 そして、私は本当の意味で、 「物語を作る人」になれるのだという自信を持つ事ができた。
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