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「やめたくない……けど、今のあたしじゃどうすることもできない」
早紀が何か言いかけたが、好恵が眼でそれを止めた。
「誰か、助手って言うか、協力者がいれば……」
「それならもう頼んでいるわ」
「え?」
刹那は叔母の顔をまじまじと見つめた。
「以前からこういう事態は予想していたから、アドバイザーを探していたの」
そう言ってニヤリと笑う。
「向こうの都合がつきしだい、もう一度行きましょう」
好恵の言葉に早紀は露骨に顔をしかめたが、刹那は力強くうなずいた。
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