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「ふざけんな!!お前俺らがどんだけ疲れてるか分かってんのかよ!!お前マネージャーやろーが!!いっつもタケルの周りをちょろちょろしてるだけで何の役にも立ってねぇやんけ!!そんなんで偉そうに飲みになんか誘うなや!!」
「え…あ、あの…」
ケイが怒鳴るとショウは突然の事にとまどいながらもスイマセンと深く頭を下げた。再び頭を上げた時のその顔は傷ついたかのように泣き出しそうだった。
何やねんその顔…なんでこいつが悲しそうにしてんの…お前もだよ、お前も俺とタケルの時間奪ってんだよ…俺の方が泣きたいわ……!!
「そんな顔したら許されると思っとん!?ふざけんなや!!このクソガキが!!」
ガッ!!
ケイはショウに掴みかかろうとした。だが、タケルがとっさにケイの腕を掴みそれを制止した。
「やめろやケイ、コイツは俺らに少しでも気晴らしして欲しいっつって誘ってきたんや。やのにそんな言い方はないやろ、ショウに謝れ。」
その言葉にケイの胸が引き裂かれそうになった。
なんでこいつをかばうんや…タケルは俺の味方とちゃうん…
…タケルは何?
タケルは誰のもの?
タケルは俺の何?
俺はタケルの何?
タケルは?
タケルは
タケルは…
だれ?
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