夢はそれぞれ違っていい。

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「じゃあな。ありがとうな」 「いや、こちらこそ。寛太が焼く焼き鳥は美味しかった。まさに職人だな。 また食べに行くからな」 寛太は平太と裕太を見送るとお店の隣の自動販売機でコーラを買った。 自動販売機の横にイスがありそこに座ってコーラを開けた。 コーラを飲みながらいつの間にか雪子のことを考えていた。 小学校以来疎遠になっていた雪子が帰ってくる。 夢を叶えるとはもしかして、自分との約束したことなのだろうか。 いや、それは考えすぎか。 15年以上経っているのだから雪子はとっくに忘れている。 覚えているはずがないな。 飲み干したコーラの空き缶をゴミ箱に投げ捨てた。 遠くを見ると市街地のライトが瞬いて見えた。雪子が帰ってくると聞いただけでいつもの見慣れた街並みが普段とは違う別の世界にいるような気がした。
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