夢はそれぞれ違っていい。

2/22
前へ
/22ページ
次へ
僕は将来、エジソンのような発明家になりたい。 世の中に影響を与えられるように一生懸命、勉強していろいろなことを挑戦していきたい。 吉田 寛太 「懐かしいな。こんなところにしまってあったのか」 寛太の自宅の隅に小さな小屋がある。 ここは物置になっていて、たまに掃除をしている。 箒で掃いていると小学校の思い出の品が出てきて、手が止まる。 遠くから母親の声が聞こえてきた。 「寛太、片付け終わったの?お昼ご飯が出来たわよ」 寛太は小屋から顔だけ出して答える。 「わかったよ。あともう少しで終わるからさ」 小学校の文集をパラパラと開いているある本のことを思い出した。 母親が扉から顔を出した。 「寛太、聞こえてる?お昼ご飯が出来たって言っているんだよ」 「母ちゃんさ、エジソンの本ってどこにあるんだっけ」 「私が知るわけないでしょう。そこら辺にあるんじゃないの。その棚の奥」 寛太は母親が指を差している方へ覗き込んだ。束になっている本が出てきた。 「あった、ありがとう母ちゃん」 寛太は束になっている本を崩してエジソンの本を取り出した。 「確かこの本の中に挟んだはず 」本を開けると1枚の写真が見つかった。 それを取り出して眺めた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加