0人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は将来、エジソンのような発明家になりたい。
世の中に影響を与えられるように一生懸命、勉強していろいろなことを挑戦していきたい。
吉田 寛太
「懐かしいな。こんなところにしまってあったのか」
寛太の自宅の隅に小さな小屋がある。
ここは物置になっていて、たまに掃除をしている。
箒で掃いていると小学校の思い出の品が出てきて、手が止まる。
遠くから母親の声が聞こえてきた。
「寛太、片付け終わったの?お昼ご飯が出来たわよ」
寛太は小屋から顔だけ出して答える。
「わかったよ。あともう少しで終わるからさ」
小学校の文集をパラパラと開いているある本のことを思い出した。
母親が扉から顔を出した。
「寛太、聞こえてる?お昼ご飯が出来たって言っているんだよ」
「母ちゃんさ、エジソンの本ってどこにあるんだっけ」
「私が知るわけないでしょう。そこら辺にあるんじゃないの。その棚の奥」
寛太は母親が指を差している方へ覗き込んだ。束になっている本が出てきた。
「あった、ありがとう母ちゃん」
寛太は束になっている本を崩してエジソンの本を取り出した。
「確かこの本の中に挟んだはず 」本を開けると1枚の写真が見つかった。
それを取り出して眺めた。
最初のコメントを投稿しよう!