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「貫太、それで結局どうなったの」
貫太は平太と裕太と焼き肉屋のテーブルを囲んでいる。貫太は薄い赤ピンクした霜降りロースを網に置いた。
「結局、新たな夢を構築しようという話になったんだ」
「新たな夢だと」
「2人でそれぞれやりたいことを追求して3年後また東京で会うことを約束した。その時に結婚するかどうか決めるという話になったんだ」
平太は生中ビールをテーブルの上に叩きつけた。鈍い音が響く。
「おまえは雪子と結婚をしたいと思っているのか」
「今までは結婚はあまり考えていなかったけど結婚するなら雪子としたい」
「なら今、結婚しろ。3年後だとまた先送りになるに決まってるだろう。今の自分の気持ちを大事にしろ。今決めなければ3年後も無理だ」
「しかしだな、そんなことを言ったって」
「雪子はまだ新潟にいるのか」
「仕事の都合で1日早く東京に帰るってさっきメールが来ていた」
「何でこんなところにいるんだ。早く伝えに行け」
平太と裕太は声が重なった。
貫太は慌てて店を出て駅に向かった。
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