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確かに平太と裕太の言う通りだと思った。
3年後なんかあてにならない。
今の自分がどう思うかだ。
せっかく子供の時の夢を大事にしてくれた雪子の思いに報いるためにも今しかない。
答えは出ているのだ。
その答えに対して自分がどう動くかだ。
それしかない
貫太は駅のホームで雪子が乗車口で並んでいた。
「雪子、見つけた」
「貫太君、見送りにきてくれたの」
「やっぱり雪子、今、結婚しよう」
「だから同じ話し合いを繰り返すつもり。3年後にまた、会うと決めたでしょう」
「いや。俺は東京に行く。全てを捨てて、おまえのところに行く」
「東京に来てくれるのは嬉しいけど全ては捨てないでほしくないな」
「雪子は約束を守って覚悟を決めて新潟に戻ってきた。だからそれに答える為ににも俺の覚悟は東京に行くこと、雪子と生活をすることだ」
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