夢はそれぞれ違っていい。

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「うまい。こんなに美味しい焼き魚を食べたのは初めて」 「そうだろう。炭で焼くと違うんだよな。焼くのに少し時間がかかるけど」 寛太も魚にかぶりついた。 1口食べると魚を置いてカメラを取り出した。 「家から勝手に持ってきたんだ」 「へぇー珍しいね。カメラか」 「えへん。一緒に写真を撮ろう」 「私と一緒に。いいの寛太」 「いいに決まっているじゃないか。すいません。写真を撮ってくれませんか」 通りを歩いている親切そうなおばさんが快く承諾してくれた。 「いくわよ。はい、チーズ」 寛太と雪子は肩を並べて写真を撮った。
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