最悪な再会

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まぁ、おれがやってることなんて危険と隣り合わせだしこんなこともあるさ。 もうあんなヘマはしない。 おれは普通の人にはないこの力を使ってなんでも屋みたいなことをしている。 なんでも屋と言っても身近な人の悩みを解決するくらいのものだけど。 たまに噂を聞きつけた人が相談しにくることもあるかな。 おれの力で人の役に立つなら何よりだ。 「そういや歩夢。今日は珍しくいつものネックレス付けてないんだな」 「え?」 直哉がふと気付いたようにおれの首元に目を向けた。 それにならうようにおれは自分の胸元を見る。 すると……。 「あ!?兄ちゃんから貰ったネックレスがない!」 そこでようやくおれはいつもの感触がないことに気付いた。 慌ててポケットの中やカバンの中を探す。 「……ない、ない!ここにもない!どこにもない!」 探しても探してもそれらしきものは見当たらない。 どうしよう、おれあれがないと……。 おれ……! 「歩夢、落ち着けって」 「だってぇ……」 「この後のバイトが終わったらオレも探してやっから、んな泣きそうな顔すんな」 直哉は落ち込むおれの頭にぽんと手を乗せる。 直哉はおれを安心させるように笑った。 「……うん、ありがと」 直哉に言われると本当に大丈夫な気がして安心する。 同い歳なのに安心感が半端ない。     
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