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不良達が龍ケ崎さんって言ってたな。
おれも早々にここから立ち去った方が良さそうだ。
おれは服の汚れを簡単に手で払った。
そうしている間に龍ケ崎さんは不良達が投げつけたネックレスを拾ってくれた。
もしかしておれのこと助けてくれたのかな?
ヤバそうな人かと思ったけど実はいい人……?
「ありがとうございま――」
「お前、馬鹿か?」
「は……い?」
突然の暴言に耳を疑う。
龍ケ崎さんは不機嫌そうに眉にしわを寄せた。
「ここはお前みたいなお子様が一人でいていいような場所じゃない。この辺りには常識が通じない奴らがゴロゴロいる。さっきの奴らにビビってるようじゃ簡単に死ぬぞ?これに懲りたらさっさと帰るんだな」
龍ケ崎さんは吐き捨てるように言った。
え、なんで初対面の人にここまで言われなきゃなんないの?
確かにおれは童顔だけど初対面の人にお子様扱いされるほど子供じゃない。
親切のつもりで言ってるのかどうか知らないけど、言い方ってもんがあるだろ!?
男のあんまりな物言いに腹を立てたおれは勢いのままに男に言葉をぶつけた。
「おれは助けなんて頼んでない!あんたに心配されるほど子供じゃないし、あれくらい自分一人で対処出来た」
「そのほっそい身体でか?」
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