第1章 レストラン

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コック服を着た安藤さんは、猫舌なのか、ゆっくり飲む。 私は、エスプレッソマシーンを使って、掃除の仕方を教えてもらった。 仕事が済んで、帰りに挨拶をした。 「お疲れ様でした。」 「お先に失礼します。」 「はーい、おつかれ」 クリスマスが近いので、ランチもディナーも忙しくなってきてる。 白い雪が降って来た日、安藤さんは、厨房で、つたないオーダーを聞きながら、クスクスしながら聞いて来た。 「今日メシ行こう。」 「は、はい」 凡というラーメン屋さんだった。 安藤さんは、不思議そうにこちらを見ながら、 「ラーメンにする?何か嫌いなものは?」 「ないです。」 安藤さんは、見た目が若くて、ちょっと意地悪そうな人を試すような、それでも若いコックさんとも皆仲良くいつもこの人を取り巻く周りの人も楽しい人達だと思った。 ラーメンセットを頼んで、話をした。あのー後だれかきますよね。席を増やした方がいいですよね。 「いや、来ないよ」 「今度は、誰か呼ぼうか?」 「あのこのあいだは、大変すみませんでした。」 「何?」 「全然覚えてなくて。」 「それね」 「トイレに閉じこもっちゃったの 「うちがですか?」歓迎会にでたら、お酒を飲みすぎて安藤さんに懐抱してもらい、なおかつ翌日安藤さんから電話をもらうのだが、記憶のない私は、覚えのない電話に驚く。去年
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