第1章 レストラン

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そして、クリスマスが近くなってきた忙しい夜、結婚式の貸し切り。 それでは、ご入場です。 司会の進行と共にお洒落なウェディングソングがかかり、合図を送りながらドアを開けたりウェルカムドリンクを補充したりしていた。 店長が忙しそうに、手伝ってというほどのことかは、別として 「今日は、飲みに行こう。」 どうやって断ろうか考えていた。司会の声がうしろに聞こえ いい結婚式を近くで見れた。 「お待たせ。陵ちゃん」 「お疲れ様です。」 ジャズが流れる、一度友達と行ったことのある店だった。 おじ様なので、丁寧に断ろう。そしていい年だけど親が待っていると。 「僕ね、網タイツとかストッキングがスッゴい好きなの。」 内心、ほうとうなずく。 「以前アルバイトしてた店先で手伝いに来たおじ様が同じことおっしゃってました。」 「破かせてもらったりとかできる?」
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