第1章 レストラン

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店長が何やら、忙しそうにしていた。用事を言われて、黙々とチラシを折っていた。 「寒いねー陵ちゃん。」 「ほら、陵ちゃんこんなに冷たいじゃない。」 手を握られて、すかさず、ふりほどいたがこの二人きりは、いただけない。 「はい、上着」 おじ様のかおりがした。 急に人の気配が覆い被さって来た。 安藤さんだった。 上着をとって、他の暖かいものを渡された。 「はい、ちょっと話そう。」 安藤さんは、店長に何か話をして、その場を離れた。 店長はというと、怪訝そうな顔をしてすぐに 「あ、そうなの?早く言ってよ。陵ちゃん」
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