第2章

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時が過ぎ、彼から電話がきた。 「もしもし、安藤ですけれども」 「もしもし、元気ですか?」 「元気だよ」 「今何してるの?」 「今見習いしてます。厨房の。」 「上手になったらパスタを作ってあげますよ」 「また会える?」 聞こえないふりをして、今ですね見習いしてます。コックさんの。 安藤さんに負けませんよ。 「ふん、百万年早いわ」 「そうですよね、キャハ」 「どうかお元気で。」「また、電話する」 さよなら好きな人。 これは、白い雪が沢山降った日でした。翌日見た雪は、真っ白で美しい景色でした。 いつかあなたが家庭を大事にしていたら、それでいい。
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