第1章 レストラン

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とりあえずのビールを飲んで、私はラーメンを食べ始めた。 「ひとつだけ聞いてほしいんだ。俺君が好き。惚れてる。ただそれだけ」 今までそんなこと言われた事ない。 頭まっしろになった。それからふわふわして この人の言ってくれたこと忘れたくないと思った。 忘年会のことを聞いて、だいぶ酔ってたことを自覚した。 もうひとつは、同じくらいの時期に入ったささやんが同じ厨房の竹さんと付き合い始めたということ。 ただ、気掛かりなのは、竹さんもうちもそんなにかわいくないのに何故彼達は付き合ったり好きになるのだろう。 まず、覚えていないということ トイレに閉じこもっちゃった時に、上から人がジャンプして、 安藤さんは、屈託のない笑顔で 大丈夫?と聞いてくれた。そしてパーツを誉めてくれた。 「カラオケうまいじゃん」 「すみません、気持ち悪くて動けなくて」 「いいよ、すこし話せる?」 トイレに閉じこもっちゃったのをうなだれてると 「カラコンいれてる?」 「ん?いえ、目はいいほうです。」 「ふーん」
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