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「無礼? 俺はあんたに礼儀を持って接する理由がない。いきなり光の刃を投げつけるような輩には特にそうだ」
ギニアスはブチ切れた。
「くぉのおおおガキがぁああ! 言わせておけばぁああっ!」
ギニアスの手に、再び光の刃が出現した。
「んなモン当たるかよ。じゃな!」
言うが早いか、キリアは村長の片足をむんず、と掴んだ。
「お前よりましだぁあああ!」
ギニアスは光の刃をキリアに向け放った。
魔力で出来た光の刃がキリアに突き刺さる。
──いや。
正確にはキリアの残像を貫いて地面に突き刺さり、そして爆ぜた。
「……なん……だと」
ギニアスは慌てて回りを見渡したが、キリアと村長の姿はどこにも見当たらなかった。
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