第二話 リアンと王様と魔導師再び

19/19
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/316ページ
「無礼? 俺はあんたに礼儀を持って接する理由がない。いきなり光の刃(ライザルナ・ソドス)を投げつけるような輩には特にそうだ」  ギニアスはブチ切れた。 「くぉのおおおガキがぁああ! 言わせておけばぁああっ!」  ギニアスの手に、再び光の刃(ライザルナ・ソドス)が出現した。 「んなモン当たるかよ。じゃな!」  言うが早いか、キリアは村長の片足をむんず、と掴んだ。 「お前よりましだぁあああ!」  ギニアスは光の刃(ライザルナ・ソドス)をキリアに向け放った。  魔力で出来た光の刃がキリアに突き刺さる。  ──いや。  正確にはキリアの残像を貫いて地面に突き刺さり、そして爆ぜた。 「……なん……だと」  ギニアスは慌てて回りを見渡したが、キリアと村長の姿はどこにも見当たらなかった。
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!