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心を奪われても、何かが大きく変わるわけじゃない。
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歳を重ねる事に、環境は少しずつ変化していく。
1人で完結できることはなくなって、協調性なんてものが求められる。
だから私は"私"がどうすれば周りから浮かないのか、考えて生活する。
私に出来る唯一は「周りに合わせる」ことだけだと気づいた。
ざわざわとした騒音に耳を塞いで必死に耐えた。
楽しくもないのに口角を上げる。
「そうだね」「そう思う」周りに合わせる。
周りに合わせれば、それで全てが進んでいく。
諍いも起きない。
誰も嫌な顔をしない。
初めは楽だった。
けれど、どんどん、呼吸が苦しくなっていく。
左右も上下もわからない、真っ暗な水の中。
もがいてる。
そんな感覚。
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