夏季限定社員

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夏季限定社員

午後3時、そろそろ出勤の支度だと眼が覚め起き上がる。寝ぼけた顔で洗面所へ向かう、特に身なりはちゃんとしてなくても文句は言われないけど、一応エチケットとして洗顔と歯磨きだけは済ませる。ましてや、身なりが乱れていた方が仕事になる。 この仕事は夏季限定で2年前から契約期間社員としてこっちの世界で勤務している。 テレビを見ながら朝食を済ませる、新聞にも目を通す… "この近くでまた事故で亡くなった人が居るな" 三面記事や経済欄だけでなく、ローカルな事件事故の記事にもちゃんと目を通す、これも仕事となっている。 午後5時半、この会社は各支部がある。 自分も最寄りの支部へ向かう。 「おはようー」 「おはようございまーす!」 元気があってもなくても仕事さえすれば、後の気持ちが楽になる。入り口のドアを開けタイムカードを押す。プレハブ造りの様な簡素な別の建屋、六畳の部屋に向かう。 先輩のユウジさんによると、出向先でトラブルがあり警察と救急隊員も出動する騒ぎとなったらしい、場所や出向いた先の人格にもよるからこの仕事は常に臨機応変で大変だと思う。     
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