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一哉と私の物語なんて、プリンセスストーリーみたいな抑揚は全くなくて、きっと映画や小説にしたら全然面白くないしうらやましくもならないと思う。それでも雨が降っていると感じるのは当の本人だからであって、私のところに降る何気ない雨なんて、他人から見たら大したことないんだろうなと思う。
そうはわかっていても、思い描いた通り行かなくて私の人生は雨だと思うかもしれない。これから自分を劇的に変えることだって、難しいかもしれない。そのギャップに悩み続けるかもしれない。
でも少なくとも、キレイな桜を見て、優しい人たちに触れて、今はこう思う。
―――私の人生は雨だ。
でもせめて、雨が降った時傘をさしてくれる存在を
大切にできる自分でいられるようにしよう。
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