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アイリスはフォレストドラゴンと言葉を交わした後にフォレストドラゴンの背中に跨がるライナ達に視線を向け、ライナ達が鋭い表情で頷くのを確認した後に腕の中のミリアリアに視線を向けた。
アイリスとミリアリアは瑠璃色の瞳と蒼水晶の瞳にしっかりと互いの姿を捉え合いながら頷き合い、全ての確認を終えたアイリスは魔王に相応しい凄絶な笑みを浮かべながら厳かに告げた。
「さあ、夜はまだこれからよ、お楽しみはこれからよ、見せてあげましょう魔王の軍勢の戦いを……」
アイリスの厳かな宣言が夜空に舞い、その後にアイリスとフォレストドラゴンが残党狩部隊の陣営に向けて飛行を始めた。
夜空を切り裂く様に飛行を続けるアイリスの腕に抱えられているミリアリアは頬を赤らめながらもしっかりとアイリスにしがみつき、アイリスは耳を仄かな朱に染めながらフォレストドラゴンと共に陣営に向けて飛行を続けた。
魔王アイリスにより行われた深夜の襲撃、唐突に周到な襲撃を受けた残党狩部隊本隊は魔王の奸計に翻弄され多くの損害を被り、魔王は翻弄され混乱する残党狩部隊本隊に引導を渡す為に同盟者(フェデラートゥス)の魔龍と共に夜空を進み始める……
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