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黒は白より疎まれていた
友人はどんどん病んでいった
僕はなんとかしたかった
けれど何を調べても出てくるはずがなかった
前歴で黒色を持つ人はいなかったのだ
今日も友人の家に行く
最近は物に当たるようにもなっていた
どうにか元の優しい友人に戻って欲しかった
やあ、と軽く声をかけるけど
帰ってきたのはフライパン
帰れ!と怒った声がした
やだよ、と僕は友人の隣に腰かけた
友人は精神的に病んでしまった
そして今日も僕の首を絞め、苦しいと友人が泣く
首絞められてるの僕だけどね。
だけど今日は一つ違った
友人は泣いた
涙は黒色だった
その涙は僕の頬に落ちてきた
そして僕の白はそれを吸収した
友人は気づかず涙を流し続けた
僕はどんどん吸収した
気づけば友人の色は灰色になった
そして僕も灰色になった
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