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「分かりました。ありがとうございます」
終了する通話に、じっと白井マネージャーの顔を見る。すると呆れるようにため息をついたかと思えば、私を見てフッと笑って……? え? 笑った? どういうこと!?
「行ってくる」
「え?」
「特に行く必要もなさそうだが、お前が俺の代わりやるんだろ?」
「だっ、だから出来る限りって──」
よく考えたら、白井マネージャーの笑ってる顔なんて超レアだ。それも意地の悪い笑いじゃなくて、ほんとうに嬉しそうな笑顔なんて──。
「そうか」
そう言ってマネージャーの手が私の頭に伸びてくるから身をかがめると、クシャッと、撫でた?
「え? ん? わっ! こっ、これでもセットしてるんですよ!」
「大して変わんねえけどな、まあ更衣室で直してこい。そんで休憩したら働け」
「……」
「頼んだぞ、雨宮」
「──はいっ!」
私の返事が面白かったのか、また「はっ!」と笑うともう一度私の頭をポンと撫でて、白井マネージャーはスマホを片手に歩いていった。
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