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「あ、えと、こちらはVIP専用のお部屋でっ」
「知ってるわ。アレックス・ウィザースプーンでしょ? だから来たのよ。にしても、ドアを開けっ放しなんて不用心ね」
由人さんの知り合い? ビジネスパートナーなら、ここに泊まってるのを知ってて当然だけど、それなら由人さんなりバーグマンさんから連絡があるはずだし……。
「清掃中でしたので」
「貴女一人で……? ふーん……」
あ、言いたいことが分かった。
彼女は私を疑ってるんだ。由人さんを誘惑する人間じゃないかって。
でもそれはお互い様だ。
私はそっとインカムのスイッチを押して、白井マネージャーにつないだ。
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