恋愛初心者女の大きな悩み

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吃驚して顔を上げ目を見開き下唇を少し噛んだ。 昂輝さんの顔を見ると少し困ったような笑みを浮かべ、 「そりゃあ、まだ付き合って浅いけど。少しづつでいいから教えて、お願い。」 そういうと私の頬に反対の手を沿えそう言う彼に何故だかボロボロと涙が出てきた。 なんだろ、彼にそんなことを言わせてしまった私が情けない。 それを見た昂輝さんははじめて見る吃驚顔。 そりゃあ目の前で号泣されたら吃驚するよね。 「え、え、え、そんなに悩んでたの?ごめん今まで何もできなくってそれかそんなに言いづらいこと?それとも言えないこと?」 すぐに違うと言いたいけど泣いててすぐに声が出せない。 「ちょっと待っててタオル持ってくるから。」 ソファーから立ち上がろうとしただけなのにどっかに行っちゃうと思ってしまい、 「!」 「や、…っ、だぁ……。」 中腰になった彼のシャツを掴みなんとか嗚咽ながらだした声でそう言い、 「…百合?」 「……。」 無言で抱きついた。
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