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「私はですね。どうしても、は…ゆづき君が外れてるのが納得出来ないんです!。皆さん一番似合うのはゆづき君だと話しているじゃないですか。ならゆづき君が出るべきです!」
ごもっともだ。まぁ、怖くて票が誰も入れられないんだけど…笑
「あ…えっと。そうね…確かにゆづき君がいいという人も多いと思うわ。でもね……」
「ですよね!私もそう思ってちょっと準備してきたんです!!」
準備と言って橘さんはスタスタと歩いて一番後ろの脇の席のゆづき君のそばに行く。
「ほら!立ってください!黒板の前に行きますよ!」
「なんで…いて…いてて!わかった!行くから!引っ張るな!!」
橘さんが腕をひっぱり前に連れていくと嫌そうな顔をしつつもゆづき君は前に出てくれた。
そして、委員長がおびえる…笑。
頑張れ委員長!負けるな委員長!。
「え、えっと、それで準備とは何をしたんですか?前に出ていることですし話が終わるまで私は後ろに下がっt…」
「あ、だめ、だめです!委員長にも手伝って欲しいんです!」
ゆづき君と目があって後ずさりする委員長の腕を橘さんが強く掴んだ。
「委員長!細かいことはゆづき君に聞いてください!とりあえずまず廊下に!」
「え?!廊下?!」
驚く委員長に続けて橘さんが耳元で少しササッと話す。
何をしているんだろう…?。
橘さんが話し終えると、委員長は目を輝かせて「わかったわ!」と嬉しそうに外に出ていった。
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