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“はじめまして” Chapterー0ー
(※本編は次のChapterー1ーからになります)
……知らなかったんだ。
まだあの頃は。
この宇宙に生きる、私も1人の地球人なのに。
あなたに出会ってから変わって見えた世界。
出会った幾つもの美しい光景と、酷い恐怖と、そして温かさと。
それは、ひとつひとつページを積み重ねてくみたいに、繰り返す日々の記憶。
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「あれって、いつだったっけ?」
「……アレって何?」
「もう!私達が初めて出会った日だよ?」
「“もう!”とか言われても“アレ”だけで、分かる訳ねーじゃん」
「まぁ、言われてみれば確かに……」
「それでそれで?俺たちが初めて出会った日がなんだって??(ワクワク)」
「いや、実はさ颯麻とおんなじ学年だったのにそんなに交流なかったよね……!寧ろ存在すら知らなかったし……」
「確かに。あっ、それで俺との初対面のこと覚えてないってワケだ?!」
「うん。なんかさ、多分出会ってるんだけど覚えてないんだよね……そういうのってさ、ちょっと悔しくない?」
「何?運命の出会い、みたいなのエミちゃんって信じるタイプ?」
「もー茶化さないで!」
「ははっ、ごめんごめん。でもさ、俺……覚えてるよ?」
「えぇっ?!」
「桜の下で、俺のクラスどこかな??って貼り出されたクラス表見てたらさ、1人なんかちょっと変わった女がいるなー…って」
「何ソレ?!」
「いや、あれが思えば俺達の運命出会いだったんだなー……(ニヤニヤ)」
「もう、からかわないでよ!っていうか颯麻だけ覚えてるなんて、酷いなぁー私覚えてないのに」
「まぁ、そこんとこは一応宇宙由来なんで。こう、 記 憶 力 とかは…ね?」
「ね、じゃないー」
まぁ。ってな感じで……
高校2年生になって、出来た二人目の彼氏。
(1人目はすぐに別れちゃった……)
それが今の彼、楓麻。
だけど、彼って宇宙人だったんだよね……
そんな彼と出会ってからアレやコレや超いろんなことがあって。
時々危ない目にも遭うし、助けて貰ったりもしたし、色々大変で。
そんな彼との物語を、これから綴っていこうと思うんだーー
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