第一章

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「よく分かったな」 「御影グループって書いてあるじゃん。綺子ちゃんとこじゃない」  九郎の知人の妖狐警察長官で美少女JSの名を出す。 「俺、水神のカテゴリに入るんで、地下水脈探して温泉掘った」  どうやって。蛇頭のドリルで? 「この土地は特産品も観光資源もない。元々そういう辺鄙な場所だったから俺が暮らしてたんだが。でも温泉ならいけるかと。周辺の農家とタイアップして収穫体験盛り込んだツアー売り出してる」 「一応土地神の仕事やってんのね」  現代の土地神の仕事ってビジネスマンみたいだな。 「うちの神社への参拝&恋愛成就祈願って工程も入ってるぞ」  自分祀ってる神社に誘導しとる。ご利益はありそうだ。 「それと、試しにイルミネーションもやってみたんだが、どうだ?」  ん? イルミネーション?
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