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ある日の 南多摩高等学校文芸部の部室にて 2
先輩の眼鏡には・何かのパワーを加速させる機器がついていると
「ついているのよ」
後ろから・先輩に声をかけられる/びっくとして振り返る
「ほら・正面からココ見て/眼鏡のフレームの曲がったとこ/小さな穴」
確かに左右に小さな穴がある
「小型カメラ/フレームからデータ飛ばして机のスマホ経由で父の会社のスーパーパソコンに繋がるの/操作は・この専用のシャープペンの動きをカメラで追っていく/まだ試作品の段階だけど・私がモニターを頼まれているの」
ベビーピンクのシャープペン/ノックするところが・発光ダイオードで橙色に光る
「スーパーパソコンから戻って映像は・眼鏡のレンズに映写する/これでカンペキ・ほら・かけてみて」
くすっと笑ってから・先輩は自分の眼鏡を外すと・両手で背中の方から僕の耳にそのフレームを乗せる
/コノグライデユルシテクダサイ・センパイ
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