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第一章 1と0の現実
「・・・はい。では、またよろしくお願いいたします」
梶野優斗はゴーグルを外し伸びをした。
「VRゴーグルは中々なれん!!んーやっぱり今度のボーナスで本格的なコントローラー買うかな?」
「VRW:新世界」に入るには専用の機械が必要だ。様々な種類が出ており安いものならパソコンにゴーグルで対応が可能だがそれでは映像のみの対応のため例えばジャンプをしたとしても目の前の映像が、上下に揺れるものの重力は感じられないため脳が混乱を起こし、酔うという欠点がある。
それを補うため、近未来の映画ででてくるようなコックピット風の機械もでてはいるが高額のため庶民には中々手が出なかった。
「あ!やべ!配信時間近いじゃんネタチェックしよ」
出勤時間や勤務中の空き時間が好きに使えることもあり副業は当たり前になっていた。梶野は空き時間で動画配信でお笑い芸人をやっていた。
「VRW:新世界」内のテレビは身体を張ったバラエティなどが全てCGで可能になってしまい衰退していた。一方でVRが主流になる以前からあった動画配信サービスでの個々の配信が力を持っていた。
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