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程なくしてなつきは交際を経て、神代なつきとなった。
夫はサディストの気があるのか暴力もするし夜の生活でもなつきをよく辱めた。
なつきが泣くと、すぐに優しい夫に戻る。その豹変振りも愛おしく思えた。
娘が生まれてからは、優しい父親に変わった。
白のリボンに白のワンピース、白の靴を履く娘は近所で「お姫様」と呼ばれていた。
優しい父親に懐く娘を抱いていると、親子というより年の離れた恋人のようであった。
それでもなつきは構わなかった。あの絵画がある限り、神代達哉の愛情は自分にあると信じられたのだから。
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