第1章 出逢い

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私の通ってる高校は、そこそこの進学校。 その為、2年生から 受験対策が始まる。 終業式の今日、 担任の先生から 最終の進路希望用紙を渡され 三学期の初めに提出。 その後、三者面談が行われる。 進路が決まると、 3年からは、文系・理系 と クラス分けもされる 帰り道の電車で、武田くんと一緒になった。 同じ駅で降りるのに、今まで会わなかったなぁ。 意識してなかったから、気付かなかっただけ? 頭の中でグルグルしてたら、話しかけられた。 「なぁ、進路決まってんの?」 「私? うん。○○女子大に行こうかと…」 「○○? なんで?」 「いや、通学もしやすいし、 無理しなくても行けそうだし…」 「兄貴の大学に行かなくて いいの?」 「○○大学? いや、ムリムリムリムリ」←どんだけ(笑) 「相田(ひとみ)も、小川(みっちゃん)も受けるんやろ?」 「うん。そうみたいやけど…」 「がんばれば、いけるんちゃう?」 「武田くんも、受けるの?」 「いや、俺は○○大学」 ゲゲッ( ̄□ ̄;)!! この人スゴいな。 「そうなんや… がんばれーー」 「ふっ。お前 めっちゃ他人事やな(笑)」 いや、だって他人やし… (心の声) 「とにかく、もう一度よく考えたら?」 「うん。ありがと。」 駅に着いて、そこで別れようとしたら 送ると言う その時、学期末で 提出物とかが返却され、 両手いっぱいの荷物を持ってたからだろうけど、 サッと私の手から 重い方の荷物を取って、 前を歩きだした。 「いやいや、大丈夫やから! おーい 」 スタスタ歩いていく武田くん。 いや、私は 無視ですかい f(^_^; 結局、家の前まで送ってくれた。 世話焼きな人だなぁ… って思った。
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