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私の通ってる高校は、そこそこの進学校。
その為、2年生から 受験対策が始まる。
終業式の今日、
担任の先生から 最終の進路希望用紙を渡され
三学期の初めに提出。
その後、三者面談が行われる。
進路が決まると、
3年からは、文系・理系 と クラス分けもされる
帰り道の電車で、武田くんと一緒になった。
同じ駅で降りるのに、今まで会わなかったなぁ。
意識してなかったから、気付かなかっただけ?
頭の中でグルグルしてたら、話しかけられた。
「なぁ、進路決まってんの?」
「私? うん。○○女子大に行こうかと…」
「○○? なんで?」
「いや、通学もしやすいし、
無理しなくても行けそうだし…」
「兄貴の大学に行かなくて いいの?」
「○○大学?
いや、ムリムリムリムリ」←どんだけ(笑)
「相田(ひとみ)も、小川(みっちゃん)も受けるんやろ?」
「うん。そうみたいやけど…」
「がんばれば、いけるんちゃう?」
「武田くんも、受けるの?」
「いや、俺は○○大学」
ゲゲッ( ̄□ ̄;)!! この人スゴいな。
「そうなんや… がんばれーー」
「ふっ。お前 めっちゃ他人事やな(笑)」
いや、だって他人やし… (心の声)
「とにかく、もう一度よく考えたら?」
「うん。ありがと。」
駅に着いて、そこで別れようとしたら 送ると言う
その時、学期末で 提出物とかが返却され、
両手いっぱいの荷物を持ってたからだろうけど、
サッと私の手から 重い方の荷物を取って、
前を歩きだした。
「いやいや、大丈夫やから! おーい 」
スタスタ歩いていく武田くん。
いや、私は 無視ですかい f(^_^;
結局、家の前まで送ってくれた。
世話焼きな人だなぁ… って思った。
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