【スキー旅行】

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宿に戻って、荷物をまとめ 民宿のおばさん達にお礼を言った。 「こちらこそ、いっぱいお手伝いしてくれてありがとうね。 あぁ、3人の内の誰かが 息子の彼女だったら、 おばさんも安心なのにぃ~」 と言われて、苦笑い。 「おばちゃん、ごめんね。 この子は、譲られへんわ(笑)」 後ろから声がして、翔くんが 私の頭を撫でた。 先程の二人組の言葉が、ちらついて 翔くんの顔が、まともに見られない… バスに乗り込み、後部座席の方へ歩くと 「ミユ、こっち!」と声を掛けられた。 「え? 翔くんは、前に座るんでしょ?」 「もう帰るだけやから、俺もゆっくりする」 そう言って、一番後ろの席に手招きされた。 後ろからでも感じる、尖った視線。 なんかもう、泣きそう (ノ_・,) 隣に座ると、翔くんが私の手をギュッと握った 「ごめんな。嫌な思いさせたな… ちゃんと話をしたから。もう大丈夫やからね」 翔くんを見ると、優しい笑顔で頷いた。 「私、子供っぽいから… ごめんなさい 」 「俺は、そのまんまのミユが好きやの。 無理して背伸びしたり、大人ぶらなくていい。 それは、男の役目やから… ね」 「うん。ありがとう」 「今回、ミユが がんばり屋さんな事もわかったし おばちゃん達も べた褒めやったよ。 『冬の間、バイトに来て欲しいわぁ』って、 言われるくらいにね(笑)」 その後は、友達や家族の話とかをして、 気づいたら、翔くんの肩にもたれて眠っていた。 頭を起こすと「ええよ。このままで…」と、 肩を抱いて、頭を撫でてくれた。 気持ちいいなぁ… 幸せだぁ(〃ω〃)
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