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「で、どうすんの?」事情を把握した同僚は、眉をしかめながら言った。
「犯人を突き止めるよ。このままではあの女性が浮かばれない」
「やめとけって。警官が言う通り、売れない女優だろ。映画の宣伝手法かもしれないし」
「そんなことない。あれは絶対にリアルだ」松山さんは同僚を睨みつけた。
「・・・・・・だとして、お前がどうやって犯人を捕まえるんだよ」
「俺が電車の中でAirdropを開けば、その場にいる数十人の送信可能な人間の情報が見える。そこから絞り込んでいく」
「相手は毎回名前を変えているかもしれないだろ?」
「そうだけど、なんとかやってみせるよ」松山さんの中に、とめどない義憤が溢れていた。
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