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気の弱った女の心に入り込み、一時期夢の中に入り込んで相手をまどろむという夢魔がいると言う。
とするとあの男はゆとり女の意識に入り込み、夢を見させたという夢魔?
ただの都市伝説と思っていたけど真実だったようね。
あの子の気が弱ってたのは想像つくわ。
今は男からあの子を助けに行きましょう!
「あんた達何をヤッているの!?」
私は大声で叫んだ。
ゆとり…もとい海溝さんは男に衣服を剥ぎ取られて半裸になっている。
「くくくお前はこいつの上司だったな、お前さんのおかげでこの子の夢を食うことが出来たぜ、ありがとよ!」
こいつ、逃げるかと思ってたけど動ずる様子も見せず、それどころかナイフを取り出してきた。
「江戸華さん!逃げて!!」
こんな状況に自分より相手を気遣う海溝さん、その気概を日頃の仕事に活かして欲しいものだけど今はコイツを何とかしないといけないわ。
「海溝さんは警察に連絡しなさい!」
私は海溝さんに怒鳴る。
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