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「け、携帯はどこかに落としちゃいました!」
海溝さんは涙目になって嘆く、まったくどこまで役立たずなのかしら!
「もう良いわ!誰かに助けを求めなさい!コイツは私が何とかする!!」
海溝さんは言われると誰かに助けを呼ぼうと叫んだ。
「チンダレちゃん!まりあちゃん誰か助けに来て!!」
人はいたが海溝さんの声に全く反応しない。
日頃声の小さい海溝さんだけどこの声だと流石に聞こえるはずだし暗がりでもこの状況は嫌でもわかるはずなんだけど…。
「無駄だ!ここは俺の結界が張られている!お前らが叫ぼうがその声は俺の結界内でしか聞こえない、つまりお前らはここから逃げられないのだ!」
男は殺気に満ちた目でナイフ片手にほくそ笑んでいた。
なんて事かしら。
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