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私は江戸華喧華、とあるパートに勤める45歳、私は昔から正義感が強く、沢山の間違いを暴力を用いてでも正してきた。
『こら!高校生が金髪に染めては駄目じゃない!!』
『ひええ!』
大抵の生徒は私が注意すると翌日にはそれをやめて登校していた。
しかしまだまだ許せない事が沢山ある。
授業中の居眠り…空き缶のポイ捨て…老人に席を譲らない若者…。
私は学生時代からこうした不正を行う馬鹿者どもを制裁をくわえてでも正していった。
「何もそこまでする事ないのに…」
第三者から囁かれた気もするがそこまでしないと人は反省しない。
甘やかしてはいけないのだ!
「喧華、悪い事をする奴にはちゃんと正していかないと駄目なんだよ!」
警察官の父親と母親もよくそう言っていた。
そして45歳になった今。
多くの友人がとうに結婚していっている中、私は未だ独身でいる。
そして給料の安いパートで生活もギリギリ…。
おかしい…なんで人を次々と正していきいじめも不正も無くしていった私が友達も失いこんな惨めな日々を過ごし、不真面目なクソ共が結婚していって幸せになっていっているのか…。
そして私は痴漢防止の為に作られた『女性専用車両』に座り、自分の顔の化粧を施す。
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