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車のヘッドライトが灯いたかのように潤実さんの体が光りだす。
その光に気づいたのか、私を殺そうとしている男もそれに反応して後方を振り向く。
光が薄くなったその時、刺されて意識を失ったはずの潤実さんは何事も無かったかのように立ち上がった。
「てめえっ!まだ生きていたのか!?」
男は潤実さんにナイフを突き出し、脅す。
しかし私が知っているいつも気弱な潤実さんはそこにいなかった。
潤実さんは何かの英霊が乗り移っているかのように変貌を遂げ、堂々と男を真っ直ぐと見やり「そのナイフを捨てなさい!」と言い放った。
どうなっているかわからないけど今はこの子に頼るしか無いわ!
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