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「江戸華さん!何をしているのです!敵は後ろを向いているのだからナイフを奪い取りなさいっ!!」
とこんな事を言い出すではないか!
私は上司なのよ!なんでこんなゆとりに偉そうに言われなくちゃならないの!?
でもこの男に向かったら向かったで何されるかわからない。
「何言ってるの!?貴女若いんだから貴女が立ち向かいなさいよ!!」
私は悔しさに紛れて怒鳴り返した。
「ふんっ、こんな状況で仲間割れか…」
男は笑みながら私達にナイフを突き出し警戒する。
「「誰がこんな奴と!!」」
なんでこんな娘と声が重なってしまうの!?
これじゃ本当に知り合いみたいに思われるじゃない!
冗談じゃないわ!!
私は穴があれば入りたい気持ちになった。
私の思惑をよそに海溝さんは男を睨んでいる。
「女だからって見くびらないで頂戴!私は一度死んで生まれ変わったのよ!」
海溝さんの身体からは薄い水色の光が漂っていた。
これは所謂「闘気」!?
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