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ん?おかしいぞ…女性専用車両に何故か『男』が乗り込んできた。
これは正さなければ…!
若い頃からの正義の血が私をたぎらせ、私は女性専用車両に乗ってきた胸糞悪い『男』を注意しに向かった。
「あのっ!」
「んあ?」
私の呼びかけに男は無愛想に声を出して私を見上げる。
なんて悪い目つきだ…この男は昔からろくな生き方して来なかったに違いない、服装を見てもわかる。
「ここは女性専用車両ですけど?」
「だから何?」
男の返答も反省の色が見られない。
私は一気に正義の血が沸騰し、この男を是正しなければと言う気持ちに駆られた。
「ここは女性専用車両と言ってるのよ!男はここから出ていきなさい!出て行かないとなったら無理矢理でも出してやるわよ!!」
私は若い頃から男顔負けの馬鹿力であり、喧嘩も誰にも負けなかった。
私は無理矢理でも男の服を掴んで男を女性専用車両からほっ放って行こうと力任せに奔走した。
「何すんだてめえっ!」
その男ももちろん抵抗してきた。
いい度胸してるじゃないの…。
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