973人が本棚に入れています
本棚に追加
/193ページ
私が倒れるのと同時に一緒に来ていた秋人さんと美羽は遅れて中へ駆けつけた。
意識が遠のいていきそうになりながらも、司羽が無事なことを知りこんな状態にも関わらず安堵した。
その時、司さんに呼ばれていることに気づき私は彼の無事を確かめた。
手を強く握りしめられながら自分は大丈夫とすぐに救急車が来るからと告げられた。
その言葉に頷く気力もなく私は途切れ途切れだが彼女を恨まないでと言った。
彼女がやったことはもう犯罪だ。
だけど彼女が犯罪に手を染めるほど追いつめたのは私のせいでもある。
それでも私は彼を手放すことなんてできない…。
最初のコメントを投稿しよう!