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中也さんに限ってそんな事はありえないと願うが…式当日で逃げたりしないかとか、式は挙げたくないとか、柄にもないことを考えてしまう。 「大丈夫だと思いますよ」 「え?」 さっきまで1人キャキャしていた美羽ちゃんがこっちを向いて口を開いた。だけど俺は言葉の意味が理解できず首を傾げた。 「お兄ちゃんはああ見えて、司さんにメロメロですから!式なんかやりたくないとか言わないと思いますよ」 その言葉に目を見開いた。まさか悩んでたことを見透かされたなんて思わなかった。顔に出てただろうか…。いや、普段はあまり顔に出さない方なんだけど… 「俺…顔に出てた…?」 「そりゃ、ね?」 ガクリと肩が落ちた。まさか顔に出すほど不安になってたなんて…
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