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「司さんも知ってると思いますけど、お兄ちゃん、ちょっと素直じゃない所があるから…」
「あー、それは分かる」
お互いクスッと笑いをこぼし、美羽ちゃんは続けた。
「…だから、言葉が足りなくて不安を感じたりするかもしれないけど…お兄ちゃんはちゃんと司さんのことが大好きですよ」
「美羽ちゃん…ありがとう」
多分美羽ちゃんなりに俺の不安を取り除こうとしたんだろう。お陰で少しは不安が軽くなった。
そんな俺はちょっとした意地悪を仕掛けた。
「それより美羽ちゃん。美羽ちゃんはいつになったら俺のこともお兄ちゃんって呼んでくれるのかな？」
「え！？あー…、えーと…」
口ごもり出した美羽ちゃんに俺はさらに言葉を続けた。
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