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「え?僕がそうしてほしいって頼んだから?」 徐々に司さんから視線を外す私。 「ちょ、秋人さんだけずるい!」 「ズルイもなにも…え、司たちはまだですますで話してるの」 これはマズイ…もうこれは秋人さんとどうこう言い合ってる場合じゃない。 そう思った私はその場から逃れようとソファから立ち上がろうとした時、ガシッと腕は掴まれてソファに、じゃなく司さんの膝の上に乗せられ私が逃げないように腰をがっちりホールドされてしまった。 「わお、司やるね~」 ヒューヒューを口笛を吹く秋人さんに視線だけ送ったが、当の本人は助ける気もなく面白そうにこちらを見つめる。 「あの…司さん…。私そろそろ夕飯のし「中也さん」 「は、はい」
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