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痛い…眠い…苦しい…熱い…
意識が遠のいていく中、みんなが心配して泣いているにも関わらず心に中では私は死ぬのか?となぜか冷静に考えてしまった。
大切な人たちを残して逝ってしまうのは心苦しいが、大事な…愛する司さんを守れたなら後悔はない。
あるとするならば、司羽の成長をもう見れないことと美羽のドレス姿が見れないことぐらいだ。
………………
あの時、司さんが探偵に任せると言った時私は彼が自分自身で司羽を取り戻しに行くと確信していた。
彼が会社に戻ると告げてから家を後にするのを見送って私はスマホを手にしてあるアプリを起動させた。
「ん?中也何やってるの?」
「司さんの居場所をGPSで確かめるんです」
「え…」
驚愕の声を零した秋人さんに私は慌てて釈明した。
「ご、誤解しないでください!司さんの浮気対策のためにじゃないですよ!」
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