第三章 巡り会い

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「そういう事を言ってはダメよ。」 綺麗な顔で暴言を吐く弟に、優しくそう言った。 「じゃあ、麗奈お姉様のニオイに変えたいから……。」 「どうしたの?」 言葉をためらう弟に、麗奈はそう投げかけた。 「……ぎゅーってして欲しいです。」 少し照れたようにそう言った弟に、麗奈はたまらなく可愛いと思うのだ。 「ふふ、いいわよ。 おいで?」 腕を開き雪奈呼んだ ぎゅっ 「麗奈お姉様、僕が絶対にあのくそ親父を超えるような人になって、麗奈お姉様を守れるようになるから、それまで待っててね。」 「……ありがとう。」 甘えてばかりではなく、姉を守ると言ってくれる弟に、麗奈は成長を感じて感動していた。 こういう姉弟でのスキンシップは、やはり大事だなと、麗奈は思った。
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