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「そういう事を言ってはダメよ。」
綺麗な顔で暴言を吐く弟に、優しくそう言った。
「じゃあ、麗奈お姉様のニオイに変えたいから……。」
「どうしたの?」
言葉をためらう弟に、麗奈はそう投げかけた。
「……ぎゅーってして欲しいです。」
少し照れたようにそう言った弟に、麗奈はたまらなく可愛いと思うのだ。
「ふふ、いいわよ。
おいで?」
腕を開き雪奈呼んだ
ぎゅっ
「麗奈お姉様、僕が絶対にあのくそ親父を超えるような人になって、麗奈お姉様を守れるようになるから、それまで待っててね。」
「……ありがとう。」
甘えてばかりではなく、姉を守ると言ってくれる弟に、麗奈は成長を感じて感動していた。
こういう姉弟でのスキンシップは、やはり大事だなと、麗奈は思った。
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